Outlaw WatchMaker's Daisy cutter

古典時計協会-4

修理とは何ぞや?

この問いに私や同級生を含めた若手技術者が次々と答える。
だが誰の回答も正解にあらず。
果たして私が若手技術者に含まれるのか?という問いは
間違ってもしないで頂きたい(笑)

修理とは理に適った手段を用いて修めるという事だ。
オレ達がやらなきゃならないのは修繕だ!
わかったか!野郎ども!
←これは実際に言ってません(笑)

わっかりやしたぁ!親方ぁ!←これも言ってません(笑)

熱い...熱いぞ古典時計協会...の飲み会!(笑)
  1. 2006/07/30(日) 16:58:38|
  2. 腕時計
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古典時計協会-3

講習は実演だけではない。時報に関する講義、また技術面
においても経験に基いたアイデア等の発表もされた。

月例会が終了して同級生に挨拶に行った。帰りに散髪にでも
行こうと思ってサクサク帰ろうとすると

ちょ、ちょっとちょっと、帰らないでよ、
奢ってくれるって言ってたじゃん!(汗)

覚えてたか(笑)

参加者40人位のおよそ半数は白木屋になだれ込んだであろうか。
酒も入り凄腕のウォッチ・メーカー達が私の前に来てはありがたい
お言葉を残していく。言っておきますが素人さんが言う凄腕の
ウォッチ・メーカーとは訳が違いますよ。まず人を褒めたり
崇拝したりしない私が言う凄腕のウォッチ・メーカーですぜ。
目の前で技術を見せられなくてもオーラが違いますよオーラが。
しばらくすると会長が私の前の席にやってきた。

ヒゲは数をこなさないとダメだよ(ほろ酔い)

はーい(笑)

顕微鏡で作業する事に慣れなさい(ほろ酔い)

はーい(笑)


会長が立ち去りまた元の人が戻ってきた。

お前ら、修理の意味をちゃんと言えるかぁ?
修理とは何ぞや?はい!(四次元突入)

うーん(汗)
  1. 2006/07/29(土) 00:42:00|
  2. 腕時計
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古典時計協会-2

講習が始まった。今回は穴石の枠の製作だ。直径1.5mm
程度の真鍮の棒を旋盤を駆使して時計のパーツにしていく
様子をCCDカメラがモニターに映し出す。作業されておられる
方は顕微鏡越しに見える素材に刃物を当てながら解説する
といったような状況だ。これに参加するほとんどの人達は
旋盤を扱えるはずだが、今まで見落としていたような事を
認識し、ちょっとしたコツのようなものを吸収して今後に
役立てる事が出来る。これだよ。これが技術の交流だよ。

技術を自分だけのものにして墓まで持っていくようなケチ
な技術者はここには1人もいない。真剣に技術というものと
向き合い、そしてそれを分かち合っている。そんな空気を
如実に感じ取れるこの場にいて思ったのだ。技術の追求は
やれるところまでやってやろうと。

いくら変造品ばかり集まってくるようなアウトロー時計師
だからといっても、一度引き受けた仕事は死力を尽くして
やってきたつもりだ。でもそんな事とはかけ離れた修行が
必要だと感じたのだ。また面白くなってきやがった(笑)
  1. 2006/07/27(木) 19:04:41|
  2. 腕時計
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古典時計協会-1

恩師の不幸がきっかけとなり、時計学校のある同級生と
連絡を取るようになったのは1ヶ月ほど前の事だ。
別の生徒を頼りに何とか連絡先を辿り寄せてその同級生と
連絡を取った。携帯のメールのやり取りであったが最後に
会った3年前と変わりない様子はその文体で窺い知れた。

彼はクラスの中でもおそらくトップだったと思う。比べる
ほどの技術ではなかったかも知れないが誰よりも卒なく
こなし、そして誰よりも絶対に時計で食ってやろうという
ハングリーさが人一倍感じられた。恩師が亡くなり、師匠も
リタイアし...技術的な件で相談出来る人間が私の周りには
いなくなっていた。そこで彼を思い出したのだった。
実は恥かしながら厄介な時計を預かっていて、正直手詰まり
の感があったのだ。

そんな彼に古典時計協会の月例会に誘われた。問題の時計も
ついでに持ってくればいいよと。かなり前になるが、この
月例会には師匠にも誘われた事があった。都合がつかなくて
参加出来なかったが、一度は顔を出してみたいと思っていた。
これは余談になるが師匠と仲間の時計師さん、途中休憩の時に
みんながお茶を飲んでいる中、自分達は酒を持ち込んで飲んで
たら怒られたらしい(笑)

この会に関しては検索すれば出てくるので割愛させてもらうが
、私はコンテンツの一部を見て正直驚いた。
彼は作っていたのだ。時計を。一つはトゥール・ビョン。
そしてもう一つは逆回転するやつだ。私が時計作りをサボって
アウトロー時計師の道をひた進んでいる時に、本来4人いたJWMC
の部員の誰かがやらねばならなかった事を彼はたった1人で
やってのけていたのだ。ちょいとばかし目が覚めた。
  1. 2006/07/25(火) 18:48:32|
  2. 腕時計
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GS ブレス

GSに革ブレスというのはジジ臭くてイヤだと前にも
書いたが、別に革ブレスが嫌いな訳ではない。GSの
場合パッケージとしてジジ臭く見えてしまうからだ。

先日YAHOOオークションでGSのブレスを落札した。

GSB.jpg

本体ないクセにブレス買ってどうするみたいな(笑)

値は張るが玉数が多いロレックスなんかとは違い
この手のGSのパーツはまさに一期一会でいざ探すと
なるとなかなか巡り会わないから仕方がない。

画像を見ればお分かりかと思うが、これは61GS用の
ブレスだ。ケースのリファレンスはよく分からない
けど、ラグとラグの間の部分が鋭角な山形になって
いるケース用でエンドピースもそれに合わせた形状
になっている。問題は本体をどうするかだが(笑)
  1. 2006/07/20(木) 20:20:53|
  2. 腕時計
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社外パーツ

20060717195335.jpg

やっと72Cの調整が終わってケーシングと思いきや
機械がケースに入らない。たまにこういう厄介な
社外ケースがある。通常真上からスッっと入る筈が
どこかに当たってケーシングを拒む。そういう場合
は一番最初にケースから機械を抜く時にもまともに
抜けない場合がほとんどだ。ストンと落ちてくる筈
の機械がズッ...ズッ...みたいな感じでなかなか
落ちてこない。今回のはまさにそれだった。

信じないかも知れないが、機械をケースに戻すのに
30分以上も悪戦苦闘する場合がある。社外ケースの
宿命と諦めてはいるが、出来れば勘弁して欲しい。

ちょっと角度を変えては引っ掛り、入ったと思ったら
それ以上入らなくてまた抜いて(笑)。性質の悪い
知恵の輪かと思う時が本当にあるのだ。

旋盤を使ってケースの内径を拡げればいいだけの話
なんだけど、抜けたものは入るだろ?みたいな頭で
やってるもんだから性質の悪い知恵の輪と格闘する
ハメになるのだ(笑)。今回も30分近く掛かったが
やっと知恵の輪を解いて裏蓋を閉めようかなと...
閉まらない。途中で当たってやがる。多分キドメだ。

この72Cはもともと裏に余計なものがごちゃごちゃ
付いてるから厚い。しかも今回のは通常のキドメネジ
が入る穴が受けで塞がっているタイプだ。私の前に
やった人はクランク型のキドメ板を使用していた。
結果開けてみたら片方は壊れていて、しかも裏蓋が
最後まで閉まっていなかった状態であった。

私がこういう場合に使用するのが樹脂。まともな
ウォッチ・メーカーとやらが聞けば馬鹿にするかも
知れないが、この樹脂ってやつはいいとこだらけだ。
錆びないし他のパーツを傷めない。しかも金属に比べ
加工が非常に楽という点も大きなメリットになる。

これを3ヵ所使って機械を固定し、裏蓋を閉めた。
後は風防・ベゼル交換だけだ。楽勝ムードで取り掛か
ったらやっぱり落とし穴があった(笑)。ベゼルの
内径が小さいのだ。ちょっと小さいなら別に構わない。
だが今回のはハンパねぇ!まず風防の表面の一番最初
のところに引っ掛ってやがる!

結局2時間半掛かりました...風防の加工だけで(笑)

20060717215027.jpg
  1. 2006/07/17(月) 21:53:22|
  2. 腕時計
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EPHJ

swiss01.jpg

5月16日、大迫さんとローザンヌで開催されたEPHJに
日本代表として行ってきた(笑)。バーゼルみたいな
時計の完成品をアピールする場所ではなく工業見本市
と表現すれば分かり易いかな。日本代表といったのは
決して大袈裟ではないと思う。大迫さん曰く、まず
日本人の姿は見かけないそうだ。

swiss02.jpg

極小のパーツを製作しているメーカーからケースを製作
しているメーカー、そしてそれを作るための工作機械を
製造しているメーカーのブースが整然と立ち並ぶ。

swiss03.jpg

今回も例によって大迫さんの用事にくっ付いて行った
訳だが(笑)、様々なプロフェッショナル集団の作品
(といってもパーツや工作機械)に感心させられた。

swiss04.jpg

「私どもはパテックのブレスを作っております」

とか

「インターのこのパーツは我々が」

とか(笑)。中でも笑ったのがロレックスのリューズ
を展示しているメーカーだ。おそらく公には出来ない
のだろう、王冠マークが見えないように全て下向きで
展示してあったからね(笑)

数ある機械の中でも感心したのはこれ。

swiss05.jpg

自動注油装置だ。適量の油を正確に注してやがる(笑)

swiss06.jpg

以前にバーゼル(といっても今回のEPHJのような別館)
でクロノグラフの複数の針を空気圧で飛ばして正確に
剣付けする機械に比べれば大した事ないかな(笑)

日本の時計雑誌もマニファクチュールがどうとか
業界の勢力図はこうなってるとか、そんなクソ浅い
事ばかり書いてないでさ、スイスの時計業界ってのは
こういったような下請けの業者がちゃんと支えて成り
立っているんですよって事を教えてあげなさいっての。

でも今人気絶頂のこのブランドのケースは実は中国で
作られている...なんてホントの事を書いたら広告収入
がなくなっちゃうから無理か。失礼しました(笑)
  1. 2006/07/14(金) 19:27:15|
  2. 腕時計
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GS 5645-7010

GS(グランド・セイコー)。興味のない人には
全く興味がないであろう国産の時計である。
私も全くといっていいほど興味がなかったが、
THE SEIKO BOOKという本を図書館で借りて(笑)
からというものセイコーを好きになってしまった。

ある程度知識がついてくるとGSが欲しくなるという
のは必然で、いつかはパラジウム側のV.F.Aを...
などと考えてしまうのは、いつかは手巻きデイトナ
P/Nを...と考えている人種と変わらないかも(笑)

YAHOOオークションで1ヵ月位前に落札したGS。
外装の状態はいまいちだったがダイアルの色が黒
であるという点と針の形状がカッコいいという点
で30000円ちょっとの出費で手元にやってきた。
オークションに出品されていた画像で恐縮ですが

GSau.jpg

風防は欠けてる上に傷だらけだし

GSau2.jpg

ケースもちょっと錆が浮いてるし(笑)

ケース洗浄・傷取り研磨・風防交換・OVHをして
かなりいい感じになった。でも何故か日付早送り
機能がNGだったのでパーツの修理を試みたが失敗
に終わった。どうしても樹脂パーツと金属パーツ
を固定する事が出来ないのだ。材料屋で探して
みても古いGSのパーツは難しいとの事。仕方なく
またYAHOOオークションでジャンクを落札した。

KS.jpg

同じ56系のKS(キング・セイコー)だ。これは
幸運にもスタート価格の5000円で入手出来た。
早速バラしてパーツ交換を試みた。

youdou.jpg

この揺動レバーというパーツ、56系ではよく壊れる
事で有名らしい(笑)。樹脂パーツの色は違えど
形状は全く同じだ。洗浄して組み替えたらちゃんと
日付の早送りが出来るようになった。

しばらく革ブレスを付けて使用してたんだけど、
この時期暑いし金属ブレスが欲しくなった。でも
GSの金属ブレスってのはあまり見た事がないし  
ジジ臭い革ブレスのイメージしかない(笑)
たまに金属ブレスを見かけてもこれまたジジ臭い
ジュビリーブレスっぽいやつでダサダサだ。また
オークションで探していると...あったあった。
タイトルは『セイコーの古いブレス』。これも
オークションに出品されていた画像で恐縮ですが

sb01.jpg

これはカッコいい。エンドピースの幅も18mmと
ぴったりだ。これもKSのジャンクと同様スタート
価格の2300円で落札出来た(笑)。送られてきた
ブレスの加工。これがまた大変だった。弓形に
なっている部分をキッチリ直線にするだけで装着
出来るとは思っていなかったが、内側のバネ棒に
引っ掛る部分の加工は想像を絶するものであった。
でもそれをやらないと1mmも隙間が出来てしまって
みっともないからやらざるを得なかった(笑)

苦労した甲斐があってカッコいいGSになった。

20060713181434.jpg

直線にした部分をもうちょっと面を取ったりして
仕上げてやれば完璧だと思うけど実用時計だから
こんなもんでいいでしょう。それにしてもこの針
カッコいいなぁ。傑作と言われている45GSなんかは
楔形の針だからジジ臭くてイヤだし、同じく傑作と
言われている61GSはケースの形状がカッコ悪いし...

最後のGSとなった56GSは販売時期がクォーツに移行
している真っ最中だったから会社から力を入れて
もらえなかったみたい。それまでのGSはシルバーや
白といったジジ臭い色しかなかったダイアルの色も
この時期になると61GSでもグラデーションのブルー
とかグリーンとかあるし。

私の場合、逆にGSはこういったような肩の力を抜いた
チャラさ加減がある方が好きなんだと思う(笑)
  1. 2006/07/13(木) 21:08:18|
  2. 腕時計
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cal.72C

今やっつけているcal.72Cです。

72c-1.jpg

地板の輪列部分はペルラージュ仕上げになってます。
裏ものにややこしい機能(笑)が付く72Cはもう1本
巻き芯が入る部分があり画像でもそれが確認出来ます。

それはそうとまたピントが甘いなぁ...接写に向いてる
デジカメどなたか知りませんか?(笑)
  1. 2006/07/12(水) 19:19:00|
  2. 腕時計
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cal.727

普段の画像は汎用の72ばかりだからたまにはどうでしょうか。

727-2.jpg

調速機が違うのは一目瞭然としても他にもかなり違いますね。
キドメの位置・ダイアルの留め方も違います。各パーツも
キレイに面が取ってあり、仕上げにも手間を掛けてます。

727-1.jpg

パーツの精度もひょっとしたら上げているかも知れませんね。

初ブログなんでサービスショットのつもりでcal.727を取り上げた
はいいけどピントが甘いなぁ...やっぱり今まで使ってた35万画素
のポンコツデジカメで撮れば良かったかなぁ(笑)

  1. 2006/07/11(火) 19:02:54|
  2. 腕時計
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プロフィール

Kazuhide Hirano

Author:Kazuhide Hirano

一級時計修理技能士にして

アウトロー時計師の道を歩む



http://www.jwmc.org/


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