巻き芯が抜けたという修理はたまにくる。だが
短期間で同じ時計というのはまずない。時計の
持ち主が常連さんだけに非常に気まずい(笑)
前回はオシドリネジを締めて即日発送したが
今回はそうもいかない。実は今回もそうしようと
思ったんだけど何回かリューズ操作していたら
すっぽ抜けたからね(笑)
ということで針・ダイアルを外してオシドリの
辺りを良く見てみたが別に異常はない。なのに
なんで巻き芯がすっぽ抜けるかというと...

やっぱりここか。どこが原因だったかという
ことはまた宿題ということで(笑)、早速組んで
テストしてみた。リューズ操作のテストは別に
やらなくても原因が究明されたから別に問題は
ない。この手の時計のテストはちゃんとクロノ
グラフが機能してしかも帰零するかというところ
に尽きる。半年前に私自身がOVHしたばかりだから
問題ないとは思うが何が起きるか分からない。
というか何かが起きる可能性が純正品よりも高い
というのがホントのところだ。
何回かテストをして問題なかったからケーシング
してまたクロノグラフを動かして放っておいた。
翌日ストップしてリセットして問題なければ納品
出来るという訳だ。でも気になって寝る前にその
動作をしてみたら...12間積算計が帰零しない(笑)
何度カチカチやっても微動だにしない。仕方なく
またケースから機械を取り出し針を外しダイアルを
外し...みたいな(笑)
この原因もすぐに判明した。12時間積算計を押さえ
るバネが歯車の穴に入ってしまって動かなくなって
いたのだ。まぁこれに関してはカスタムだからとか
そういう訳ではなくてですね(笑)

- 2007/02/28(水) 13:26:40|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
リダン業者に会ってきた。時計修理業者や材料屋
などが依頼する業界の最深部だ。知ったような
顔した素人さんなんかが探してもまず見つからないし
例え見つかったとしても相手にしてはくれないだろう。
ストイックな感じがするその作業場は尾崎師匠の
工房と通ずるものがあった。特殊な専用の機械、
長年蓄積された膨大な数の版...残念ながらこれ
以上はもう語れない。いくら私がアウトローと
いってもその辺りはわきまえている。
問題のダイアルの書き換えは実際に剥がして
みないと出来るかどうか分からないとのこと。
ということでダイアルをダメにしてもいいから
やって下さいとお願いした次第である。
頂いた名刺に記されていた肩書きを見てシビれた。
文字盤修復師絶対的な仕事に対する自信の表れだろう。
さて、どんな仕事を見せてくれるのか楽しみだ。
- 2007/02/21(水) 12:50:32|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
昨日大迫さんが楽々レンタルウォッチを
持ってきた!まだ何にも手を付けていない
けどなかなかいい雰囲気だねこれ(笑)

とりあえず出来るところからやっつけて
いこうということで、まずは風防かな。

あんまりドーム風防は好きじゃないけど当時の
オリジナルに近づけるためには仕方がない。
オリジナルのドーム風防がちゃんと装着されて
いる手巻きデイトナを何年か前に手に取って
見たことがある。それはRef.1016と同様にベゼル
からすぐに曲線が始まっていて、風防もデザイン
の一部となっていて素晴しくバランスがいい。
一段上がってそこから曲線が始まるのもあると
どこかのサイトだか本だかで見た記憶があるが
多分そんなもんは存在しないと思う。そもそも
そんなことをロレックスがやる訳ないよと。
だって明らかにカッコ悪いものそれ(笑)
だから今回はちゃんとベゼルから曲線が
始まる感じにしていきましょう。
- 2007/02/14(水) 19:44:23|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
レッスンの帰りに予約を入れようとカウンター
に行ったら受付の講師が話しかけてきた。
講師:
あっ!平野さん予約ing(ヨヤッキング)ですかぁ?(笑)平野:
あ、あぁ予約ingだよ(笑)私が予約を入れる時に常用している予約ingを
完璧に自分のものにしていやがる(笑)
講師:
DクラスとEクラスどっちも取れますよ。平野:
EはいいよDで。講師:
ホントにEはE(いい)んですかぁ?(笑)平野:
だからホントにEはE(いい)んだって。講師:
E(いい)って言いたいだけじゃないですかぁ(笑)お前が言わせてるんだろがっ!殺すぞマジで(笑)
それはともかく大丈夫なんだろうか?NOVAの受付嬢が
予約ing(ヨヤッキング)なんて堂々とのたまって(笑)
- 2007/02/08(木) 20:13:14|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
実はこの時計、ブレスの新品研磨も依頼されていた。
私がやるよりも外注で専門家にやってくれと(笑)
この研磨関係はレベルによって請負金額が違う。
今回のはレベルでいうと『中』だが私の顔利きで
『上』の仕事になっているという。かくいう私も
このパターンが多々ある。金額以上の仕事をして
しまう内は賞金稼ぎにはなれないんだけどね(笑)
出来上がりを見て思った。やるなと(笑)

この目に見える部分ってのはつくづくしんどいと
思う。どんな素人でも分かるからね。だからこそ
以前にケースの形状を変更したRef.1019を納品した
時は嬉しかった。手渡した瞬間に
いいですねぇ...かなりいい。って聞いて『してやったり度』上がったもの(笑)
ということでcal.726を搭載し完全版としては完成型の
ものがまた出来ましたよと。次回OVH時には30分積算計
の交換とチューブ交換をお勧めしますが(笑)

- 2007/02/06(火) 21:30:58|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
さて、cal.726も手元に届いたんであとは機械を
差し替えて終了と。ここで自分のやってることが
信じられなくなった出来事が起こった。
cal.72Cのダイアルと針を外してcal.726に移植
する際に、ハカマの長さを確認すれば別に問題
ないんだけどそれも面倒だからパーツを置く際に
小秒針・12時間積算計・30分積算計と左から順番に
いつものクセで置いた。細かいようだがこういう
ところで時間が短縮出来るから馬鹿に出来ないんだ。
ダイアルを装着して小秒針を装着、そして12時間
積算計を装着、そして30分積算計を...あれ、置く
順番間違えたかな...これ小秒針じゃん。
でもそんなはずがない。30分積算計のハカマの
長さでは4番車のホゾには届かない。一応小秒針を
外してみたけどやっぱり問題ない。ホントに何が
起きたのか分からなかった。しばらく考えてやっと
理解した。cal.72Cの場合30分積算計のハカマ長く
ないとホゾに届かないのだ。
それにしてもこのハカマ、どうしてくれようか...
まぁどうするもこうするもないか(笑)

仕方なくハカマの長さを半分以下にして内径も修正
することにした。これはもはや針の修正の範疇を
超えた針の改造だろっての。せっかくサクサク作業
を終わらせて寝っ転がって『深海からの物体X』の
DVDを見ようと楽しみにしていたのになぁ(笑)
- 2007/02/04(日) 18:26:03|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
『NY-3』で出てきた時計に関して、以前に表の
ページでアップしていていたのを思い出した。
今はなくなっちゃってるそのページ、また読み
返してみて面白かったからまたここで紹介して
もいいかと思ってさ。おやつの時間にでも見て
みて下さいよ...ナボナでも食いながら(笑)
----------------------------------------------
スピードマスターと聞いて何を想像するだろうか?
このページを見ているほとんどの人はおそらく
オメガの時計を頭に思い浮かべているに違いない。
やっぱスピードマスターといったらセイコーの
ジウジアーロでしょ!などという人がいたら
それはちょっと、いやかなり変人だ(笑)
でも今回はそれがビンゴだ。機械式腕時計崇拝
主義の時計ヲタク達が見向きもしないデジタル・
クォーツのページになる。しかも20年以上も前の
国産だ。この時点で興味がない人はブラウザを
閉じて時計Beginでも見てればよろしい(笑)
ここでこんな話をするのは今更妙な話だが、私が
腕時計に興味を持ち所有したいと思ったのは
小学生の時だった。塾の帰りに時計屋のショー・
ウィンドウに並ぶ腕時計達を訳も分からず物欲し
そうに眺めていたものだ。当然機械式だのクォーツ
だの判る訳もなく、矛先は『見てくれ』に向かう。
そしてその矛先は当時絶対的にデジタルだったのだ。
親に無理いって買ってもらったデジタル腕時計は
厚みがあり小学生には重いものだった。でもそれは
ストップ・ウォッチ機能が搭載されており、飽きも
せずスタート・ストップ・リセットを繰り返しては
1人ほくそえんでいた。いい歳ぶっこいた大人が
手巻きデイトナのカスタムを購入しスタート・ストップ
・リセットを繰り返しているのと同じだ(笑)
そして何ヶ月もしない内に塾の友達が私が持って
いる時計に比べ半分の薄さ・重さでしかもアラーム
機能を搭載した時計を身に着けてきやがった!
これは正直悔しかった(笑)
ここからかも知れない。本当に腕時計が好きに
なっていったのは。私が最初に買ったのが18000円
(セイコー)でしばらくして発売されたそのアラーム付
のが10000円(セイコー・アルバ)だった。当時デジタル
腕時計ってのがまだメジャーになりたてで、各メーカー
(私が覚えている限りセイコー・シチズン・カシオの
三つ巴)の戦いの火蓋が切って落とされた時だったの
かも知れない。もうそのすぐ後に他の友人は12曲の
メロディを奏でる時計(カシオ)を持っていたし、それに
負けじと私はシチズンの衝撃の問題作・デジアナを
ぶつけていったりもした。でもせっかく手に入れた
デジアナは母親に怒られて返品しに行かされたという
笑えないオチがあるので勝負は不完全燃焼のまま
中学へ進学したのであった(笑)
中学に進学してもさすがに腕時計に興味を持って
いる者は少なかったが、ある日突然私にとって
超ド級のやつを腕にはめてきているヤツがいた。
その時計はデジアナ・ランサーだった。デジアナ・
ランサーって何?なんて野暮な疑問はこの際どう
でもいい。バスケットで開始早々自滅点を入れて
気付かずに浮かれていやがるようなヤツがデジアナ
・ランサーだぞ!(笑)
苦汁を舐めながらどれだけ月日が経ったかは
知らないが(多分1年とか)、窮地に立たされて
いる私に対してセイコーがいくつかの時計を
提案してきた。といっても普通に発表しただけ
なんすけどね(笑)
それは今まで見たこともない時計達であった。
一つは大好きなデジタルで表示の部分が斜めに
傾いているもの。もう一つはアナログだけど、
時計を表示する以外にちっちゃい何かを表示
する針があって(笑)、黄色いボタンがケース
の脇にあり得ない感じで付いているもの。
そしてもう一つは前者と同様に時計を表示する
以外にちっちゃい何かを表示する針がある(爆)
のは一緒だけどケースの固定位置がブレスの
真ん中ではなくオフセットされているもので
あった。それらは全てクルマやバイクを操縦する
者のために特化して開発され世に出たものだった。
ジウジアーロ・デザインどれもこれも15歳の時計好きの少年に衝撃を
与えるに十分なシロモノであった。今まで見て
きた時計とは違うオーラを放っていたそれらに
与えられた称号はスピードマスター。セイコーの
数少ない(笑)傑作と呼び声の高いスピード
マスター・シリーズがここに誕生したのだ。
私がチョイスしたのはデジタルで表示の部分が
斜めに傾いているもの。この選択に迷いはなか
った。時計全体のまとまりやバランスも三つの
中で群を抜いていて一番多機能であったし、
そして何よりもベゼルをクルクルと回転させて
モードを切り替えるというのが15歳のデジタル
大好き少年のハートにぶっ刺さった。
定価30000円でカラーは3色で黒・シルバー・オリ
ーブだったかな。黒とシルバーで悩んだ記憶が
あるし、オリーブは知人が所有しているから
間違いない。結局黒を選んだんだがその理由は
シルバーは全部シルバーじゃなくてプッシュ
ボタンとベゼルを回す時のつまみが黒だった
からだ。そこまで同色だったらシルバーを選んだ
かも知れない。シルバーの方が何かSF映画に出て
くる宇宙時計っぽいし(笑)
そういう細かい部分はバランスという点において
一番大事だという考えは未だに変わっていない。
そして私の誕生日プレゼントとして他界した祖母に
買ってもらった、というよりもお金を渡されて新宿
のヨドバシだかさくらやだかに買いに行ったので
あった。3割引きだったか4割引きだったか忘れたが
20000円前後で購入したと思う。国産時計の定価って
のは一体何なんだろうと15歳ながら思ったものだ。
手元にきてからというもの随分と色々な機能を
楽しんだのだが、やはり新鮮で面白かったのが
タキメーター機能だった。距離を設定して時間を
計ると平均時速が表示されるというものだ。
200m・400m・1km・6km・10km・50km・100kmという
距離は回転ベゼルで一発で切り換えが可能で、他に
任意で100m単位で距離を設定出来るモードもあった。
まだクルマはおろかバイクの免許も持っていない
もんだから親の運転するクルマに乗った時に意味
もなく平均時速を計ったり、通学途中で自分の
徒歩の速度を確認したりした(笑)
3,4年使った頃だろうか、ある時ブレスが破損して
しまった。この時計に限らず国産の低価格帯の
弱点の一つに外装品の耐久性の低さが挙げられる。
これは仕方ないことで大量生産される時計のブレス
はある意味消耗品といえる。ブレスの修理をしよう
と思いセイコーのサービスセンターに電話をかけた。
しかしもうブレスの在庫がないというではないか。
しかもよくよく聞いてみるとブレスの在庫どころか
その他パーツも全てないから故障しても直せない
などとぬかしてやがる(笑)
納得いかなかったがないものは仕方ない。大量
生産品のためにいちいちパーツをストックして
いたら倉庫だけで東京ドーム1個分位は楽勝で
必要になるだろう(笑)
今でこそそう理解出来るが、正直この時セイコー
という会社にはホントにがっかりさせられた。
ブレスが壊れたそれはしばらくほったらかしに
されるハメになった。社外品のブレスを装着して
みたものの安っぽく見えて腕にはめる気が失せて
しまったのだ。
ブレスを外された状態で何年も保管していたのだが、
久しぶりに見たらさすがに電池が切れていた(笑)
保管している事は覚えているがまさにほったらかし
状態というやつだ。液晶に何も表示されていない
のに手に取ってみて驚いた。色褪せていないのだ...
20年以上も前に放っていたオーラが。これはまた
腕時計として復活させてやろうと思った。
ちょうど時計の学校に通っていた時だったから
電池交換を米山先生に頼んだ。新しい電池を入れて
もらい返してもらう時に先生はこう口にした。
カッコいい時計ですねぇ…
その通りだ。何年か前にこの機種だけ限定で復刻
したらしい。どんな感じで復刻したのかと思い
ネットで色々と情報を収集したが、復刻されたのは
似て非なるものであった。いくつかの機能が省かれ
た上にケースの厚みは増していて形状は明らかに
不細工になっていた。まるでオリジナルが世に出る
前の出来の悪いプロトタイプみたいな感じだ。多分
あれはセイコーの名前は付いているけど、たまごっち
とか作っているバンダイ製なんだと思う(笑)
それでも各色3000個の限定で売り出されたそれは
瞬く間に売り切れてしまったそうだ。
電池を交換して使えるようになったはいいけど
ブレスがないから腕時計にはならない。セイコーに
顔が利く小川先生に頼んでみたけどダメだったし、
YAHOOオークションでブレスだけ出品されてるの
なんか見た事ないし...たまにジャンクとかいって
出品されててもボロっちいクセに高値だし...
それから3年の月日が流れた(笑)
電池を交換しただけでまたほったらかし状態だった
のだ。たまに思い出したようにYAHOOオークションで
『ジウジアーロ』で検索をかけたりしていたのだが、
先日ついにお目当てのブツが引っ掛った。

とうとう見つけた。ブレス単体、しかもデッド
ストックだ。まさに長年探し求めていたお宝を見つ
けた瞬間だった。結果は入札件数20で落札価格は
25000円。必ず落札する自信はあった。今回は上限
なしだったからね。

良く残ってたなぁ...おそらく昔からある、もしくは
廃業してしまった時計店に在庫していたのを発掘した
んだと思う。

この尾錠の部分のヘルメットとSPEEDMASTERという
印は復刻版には無かった。復刻されたそれには
SPEEDMASTERという称号を与えるに値しなかった
というのが理由らしい。
そりゃそうだ、バンダイ製なんだから(笑)
長年ヘッドだけだった本体に装着してみる。

これだよこれこれ。カッコいいなぁ(笑)
実はこの機種だけジウジアーロ・デザインじゃなく
セイコーのデザインだったという情報がある。
叩き台だけジウジアーロで製品化するには無理がある
からセイコーのデザイナーが手直しを...みたいな。
デザインが先だったのか、はたまたあの回転ベゼルで
モードを切り替えるギミックが先だったのか...
いずれにせよ一つだけ言えることがある。国産の
デジタル腕時計でこれ以上カッコいいものは後にも
先にも見当たらないということだ。
大きなお世話だがセイコーには作れないものはない
んだからスイスの時計達に一発かまして欲しい。そう
思いつつ右腕にはめてみると...見づれぇ!これ
ハンドルを握った左腕で見やすいようにデザインされた
時計だってことをすっかり忘れてたよ(笑)
----------------------------------------------
どうだった?
ナボナ(爆)
- 2007/02/02(金) 00:53:51|
- 腕時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2